『弥三郎岳』の言われですが、その昔、弥三郎という酒造り名人が、羅漢寺(らかんじ)に住んでいて、勝ち戦の祝い酒などを造っていたそうです。そのため、彼はこの地を治める『武田家』に大変重宝がられていました。
弥三郎は、お酒が大好きで大酒飲みのため、よくお酒を飲み過ぎて失敗を繰り返していたそうです。ある時、大酒が過ぎて、とうとう住職にいさめられ、一斗の酒を最後に禁酒を誓い、その夜、弥三郎は、今の『弥三郎岳』から天狗になって消えてしまったと言い伝えられているそうです。
なので、弥三郎岳の山頂近くには、水晶石の祠(ほこら)があり、『酒の神』が祀られています。