まもなく「春分」を迎えますが、新型コロナウィルス感染のパンデミックの影響で、私たちの生活に多くの影響が及んでいます。
多くの人が健康を害する恐怖心や、経済的な不安を抱え、先の見通しがつかない現状に戸惑っていることでしょう。
予定していた4月からの新生活を始めるには、難しい状況になってしまった人も少なくはないでしょう。
迷路に迷い込んで、出口が見つからない状況だと思われますが、これから先の流れが少しでも分かると、気持ちが落ち着き、今必要な軌道修正がしやすくなるかと思います。
歴史を遡れば、人類が営む地球上では、様々な出来事や災難が幾度も起きています。
起きてしまったことを嘆いても、物事は良い方向には、向かいません。
先人たちも、これまでの困難を知恵を使い、助け合って乗り越えてきました。私たちは、人類が進化してきた先人たちの子孫でもあるのです。どんな困難な状況にも、希望を失わず、未知の経験を通して、私たちの奥底に眠る潜在意識が引き出され、これまでにない自分の才能や能力を発揮するチャンスを掴むのです。
これまでもサイトでお伝えしてきましたが、新型コロナウィルス感染のパンデミック現象には、私たち人間が共通して学ぶべき「自然の摂理」があるのです。
天体上では、時代の変革を司る惑星「天王星」が2018年から2026年まで牡牛座に入座しています。
歴史上、天王星が牡牛座にある期間には、経済分野での変革といった形で、社会現象に影響が現れます。それは新しい時代への革新が始まり、安定した社会づくりのための変化が進んでいくということになります。
また、33年の周期で起きる、土星と冥王星の働きが強調される相関関係や、20年の周期で起きる木星と土星の働きが強調される相関関係が、同時に起きている「人生の重要な節目」を迎えています。
土星は私たちの社会に制限と限界を与え、冥王星は破壊を及ぼして新たな再生を促していきます。木星の働きは、良くも悪くもそれらの現象をより拡大させていくのです。言い換えると、私たち人類がこれまでに営んできた社会のあり方を、大きく変えようとする宇宙エネルギーが働いています。
地球規模での必然的な課題に全人類が向き合っていることになります。幾度と起きる地震や津波、台風、火山噴火、竜巻などの自然現象は、地球が宇宙でバランスを取るための営みになります。
そのような地球の営みの中、私たち人間は豊かに暮らすための手段として、経済成長に重点を置いて力を注いできました。人間社会にとって、都合の良い選択ばかりをしてきたのです。その結果、大気汚染やオゾン破壊、森林伐採や土壌汚染、海上汚染など、様々な自然を破壊してきたことは否めません。自然界のバランスが壊れて、自然界に住む動植物に異変が起こりました。これまでに絶滅させてしまった動植物の数は数えきれない程になっています。
私たちが学ばなければならない宇宙の摂理は、因果応報です。私たち人間の行ない(因果)には、必ず報い(応報)が伴うことになります。私たちの行ないは、宇宙(太陽系)が均衡を保てないところまで、進んでしまっていることを認識しなければならないでしょう。
宇宙エネルギーが軌道修正するために、絶大な修復エネルギーを持って地球(人類の営み)に影響を及ぼしていることになります。今、私たちが気づかなくてはならないことは、目に見えない新型コロナウィルスに対して正しく向き合うことです。
人類皆兄弟という言葉があるように、自他共に「人類愛」を発揮して、人道的・精神的に物事の解決に取り組む姿勢が必要です。連日のニュース報道に煽られて、不安や恐れを増幅することを手放しましょう。正しい感染予防策を身につけ、社会的モラルやルールを守りながら、他者に迷惑をかけず、知恵を使って自ら生活能力を培うことが大切です。
経済的な痛みを多くの人々が経験することになりますが、取り巻く環境の中でお互いを信頼して、相互扶助の関係を築いていくときです。この先、身近なコミュニティや、SNS上での健全な助け合い活動が活発になっていくでしょう。
占星術においての「春分」の意味は、太陽が軌道を移動していく流れを主体に考え、私たち人間が宇宙の一部であるという観点で、これから1年の始まりです。
スタート地点の春分は、朝と夜が等しくなる「ゼロポイント」です。万物(宇宙で起きている全て)の陰陽のバランスの均衡が取れているタイミングになります。これまでのエネルギーが一旦リセットされ、新しいエネルギーで1年がスタートすることになるため、錬金術のように何もないところから価値あるものを生み出すエネルギーが注がれます。このタイミングで何か新しいことを始めると、手がけたものが発展しやすくなります。
太陽がそれぞれのポイント(春分、夏至、秋分、冬至)を3ヶ月毎に通過すると、日が長くなったり短くなったりと「季節の節目」にあたります。このように、太陽と地球の宇宙の摂理(=自然のリズム)は、軌道が交差することで季節を変化させ、地球上で私たちの生活環境に多大な影響を与えているのです。
私たちの意識を超えた宇宙の摂理による、壮大な宇宙エネルギーが成せる現象です。私たちが宇宙エネルギーに身を委ねるということは、夏には夏の過ごし方、冬には冬の過ごし方というように、自然の環境に逆らわず順応していくことにあります。
太陽と地球の軌道が交差する最初の『春分』を起点に、物事が進展しやすくなるよう3ヶ月を目処に調整していくと、計画が確実に実行でき、自然の流れに乗り物事が進展していきます。
具体的には、太陽が「牡羊座」に入座する春分に、新たに始まる1年の目標を計画して着手しましょう。「蟹座」に入座する夏至には、目標に向かって必要な調整を行なって成長と発展に努めましょう。
「天秤座」に入座する秋分には、これまで積み重ねてきた成果を確認し、その先の社会に役立てる手段を考え実行しましょう。最後の「山羊座」に入座する冬至は、これまでの成果の安定と次のサイクルに向けてワンランクアップするための準備を行ないましょう。
春分時の太陽は「牡羊座」に位置し、この「牡羊座」から12星座を1年をかけて移動していきます。太陽が12星座を移動するイメージは、ちょうど螺旋階段を上昇している感じです。宇宙の流れは、止まることのない時間の流れの中で、上昇し続ける螺旋階段に例えると理解しやすいでしょう。私たちは皆それぞれに、人生上にある螺旋階段を昇っているのです。
今年は、3月20日に「春分点」を通過します。
牡羊座の太陽から注がれるエネルギーは、「自己信頼」「自己発見」「行動力」などです。牡羊座は火の元素なので、意志が強くてエネルギッシュな気質がありますが、その勢いは「種火」といったイメージです。勢いがあるものの、そのまま勢いを増していくか、消滅してしまうか、不確かな種火であることは確かです。
興味のあるものには熱中するけれども、すぐに冷めてしまう傾向があるため、意識的に「種火」の勢いが増すように、自らのモチベーションをどんどん高めて、情熱の炎を燃やし続けることが必要です。自分が本当に情熱を注げるものを見つけてみましょう。自分を奮い立たせてくれるものがあれば、どんなものでも構いません。
今は漠然とした予感に導かれるまま、新しいことに挑戦したい意識が目覚めやすいときです。ただ、あなたがこれまでに培ってきた知識や経験が役に立たない場合は、一時的に不安になるかもしれません。それでも、次第に過去の環境から切り離され、新しい人生を始めることを余儀なくされたり、未経験のテーマに挑戦したりと、新たなステージの幕開けとなるでしょう。
「春分点」は、これまでに進んできたステージから、さらに進化する次のステージへの新たな扉(ゲート)が開かれます。私たちは、生まれてこの世を去るまでの生涯を、宇宙時間の流れとともに個人に与えられた人生テーマに従って、その螺旋階段を昇り続けているのです。
私たちは皆平等に、個人の魂が成長するために体験すべきテーマを宇宙意識から与えられています。エネルギー体である魂は、悠久の時の流れの中で、私たちの意識を超え、時空を超え、生体の形を変えながら、常に宇宙のバランスを保つ役割を担っています。
この魂そのものの成長を促すために、宇宙意識が求めるテーマを私たち一人ひとりが経験し、自己成長プロセスを進んでいるのです。そのため、私たちは生まれてきた時代や社会背景の中で経験する集団意識の学びや、もっと個人的なテーマに沿った経験をすることになります。
2020年において、宇宙意識が求める集団意識の学びや個人的なテーマとは、具体的にどんなことなのでしょうか。今回の「春分」における惑星の配置の影響は、次の2021年の「春分」までの1年間を支配しています。したがって、「春分」以降の1年の展開を予測することができます。
2018年から天王星の影響が及び社会情勢が混沌とする中で、私たちはこの不条理な社会システムに違和感を覚えました。さらには、その社会制度に対する反抗意識も芽生え、本質的な理想の社会を体現するために変革しようとする動きが起きました。多くの人々が、自分のためだけではなく社会全体を意識できるようになり、この社会や世界のためにできることを考え始めました。
様々な分野で、不条理な状況で困っている弱者を救済しようとする声も上がっています。新たな自分を見出して、生き方(ライフスタイル)そのものを再構築する動きが今後へと引き継がれています。
2020年の宇宙意識が求める集団意識の学びは、「意識の変容」「価値観の変容」「人道的・精神的に物事を捉える姿勢」「社会的モラル」などが、主要なテーマになるでしょう。
これまでの常識を超えた独自の思想で物事を眺め、人道的・精神的に物事を捉える姿勢(非物理的・知的な働きの心)で、世のため人のために尽くす精神が芽生えていくでしょう。
冷静に世の中の動きや自他を観察してみましょう。自分の価値観にこだわりすぎると、社会意識からはみ出し、社会的モラルやルールを逸脱する可能性があります。経済面では、権威を持つ人たちが社会的な理想の押しつけや、教化しようとする流れがあります。
国家の収支バランスが根底から崩れるため、資産や財政状態(国庫、銀行・金融機関、金融市場、資源など)に混乱が起きるので、経済的な痛みを多くの人々が経験することになりそうです。レジャー産業、スポーツ業界、公的な芸術施設、芸能、子供に関係すること、出生率などへの影響が及ぶでしょう。
経済に関わる社会システムや、社会保障などのテーマが浮上し、個人レベルでも、お金や所有に関すること、価値観に関わるテーマが浮上しやすくなります。お金や所有物への関心が高まるので、日常的なお金の収支バランスがとれないと、気持ちが不安定になる傾向があります。
日常的なお金の出入りをチェックして、意識的な節約を心がけましょう。経済的には守りの気持ちで、安全に暮らすために日常生活やライフプランを見直すことになります。変化することに苦手意識を持ちながらも、経済基盤が不安定な状況に向き合うことになります。落ち着いて、状況を俯瞰で把握することが必要です。
何事にもとらわれず、自由な発想で柔軟に調整を図りましょう。その経験を通して、多くの人が自分の新しい一面を発見することになるでしょう。なかなか人生の目的が見えてこないと感じても、周囲との関係や環境に応じて方向性が決まっていく一年になりそうです。
これまでとは違った考え方や価値観で、目の前の課題を解決する方法を見出すよう促されるので、自分の可能性を信じて、この逆境をチャンスに変える「意識の変容」に取り組むことが「人生の重要な節目」を良い方向に進むカギとなるでしょう。
皆さんと共に、この「人生の重要な節目」を共有し、より多くの人の営みが豊かになるよう、ティクレのサポート活動を続けて参ります。