今年は、11月14日(月)の夕方17時過ぎから、朝方6時過ぎまで「スーパームーン」を見ることができます。
この日の地球と月の最短距離は、35万6,511 km(*)になるそうです。
地球のまわりを周回する月の軌道が、楕円状にあることから、月が地球の周りをまわりながら、より地球に近づく現象が、1年間に4~6回程度起こります。その内で、月が最も地球に近づいて、新月あるいは満月になる時の月を称して「スーパームーン/ Supermoon(最大満月)」と呼んでいます。
この「スーパームーン」は、普段の新月や満月よりも、最大14%も大きく見え、明るさも30%増して光り輝きます。ただ、月の明るさは大気の条件によっては、肉眼で確認することは難しいかもしれません。
なぜかと言うと、新月でも「スーパームーン」になりますが、実際に月の姿を肉眼で確認することはできないからです。今回の「スーパームーン」も、月が地球に一番近づく時刻は、午前11時51分頃になるので、太陽の光で月を見ることはできないのですが、夕方日没後の17時以降から楽しむことができると思われます。
そして、今年の「スーパームーン」は、2014年と2015年よりも、さらに地球に近づく距離なので、お天気次第ですが、大きな満月を見ることができるでしょう。この現象は久しくなかったようで、68年ぶりの近さになるそうです。
この機会を逃すと、私たちが生きている間に同じ大きさの月を見ることは難しいようです。しかも、残念ながら来年は「スーパームーン」は起こらないので、「満月ワーク」に関心のある方は、今回のチャンスを見逃さないように覚えておいてくださいね。
「スーパームーン」の浄化エネルギーは絶大ですから、牡牛座が象徴する「財運」もお財布フリフリでお金を浄化して、金運アップしてみましょう。
*地球を1周する距離は、約4万kmと言われていますが、地球と月の距離の平均値は約38万kmです。「スーパームーン」時での地球と月の距離は約35万kmになるそうです。さらに、スーパームーンよりも、もっと月が大きく見える現象が、「エクストリームスーパームーン」と呼ばれ、地球と月の距離は30万kmになるそうです。この現象は、18年から19年周期で起こるので、次に見られるチャンスは、2052年12月6日と予測されています。
ちなみに、この「スーパームーン」は、近年一つの天文現象として認知されていますが、この名前は天文学では使わず、占星術に由来しています。
天文学者は月が地球にもっとも近づく地点のことを「ペリジー/Perigee」と呼び、新月を「Perigee new moon」、満月を「Perigee full moon」と呼称しています。1979年に占星術師のRichard Nolle氏によって、月が地球にもっとも近づく地点のことを「スーパームーン」と定義されたもので、占星術家たちが、その後「スーパームーン」と表現しています。
ちなみに、月が地球にもっとも遠のく地点のことを「マイクロムーン/ Micromoon(最小満月)」と表現しています。
さて、ここで気になるのは、牡牛座で起こる満月「スーパームーン」の影響です。月は私たちの感情や情緒を司ります。月の感情は、他者を理解せずに自分の気持ちの中に没入することや、否定的になること、自分だけが不当な扱いを受けているという自己憐憫や疎外感、執着心などを表し、多くは暗い情念を象徴しています。
そのため、月の作用は社会生活をする上では足を引っ張る作用になります。けれども、プライベートな面においては、個人のパーソナリティを保護し、維持していく作用としては強いプロテクターとなります。それでも、月の影響(暗い情念)が強い人にとっては、 他者とは対等に関われないコンプレックスが強くなったり、あるいは、常に不満を持っている状態に陥ってしまうので、社会の中で活動することが困難な人になりやすいでしょう。
また、うつ病になる原因の1つとして、自分は他の人と同等ではないという思い込みから、自分だけが無能に見えてしまうようです。これは、まさに月の暗い穴に落ちた状態だと言えます。
特に満月では、気分が高揚したり、情緒が不安定になりやすいときです。さらに月が地球に近づく「スーパームーン」では、いつもより余計に気分や気持ちに影響をもたらせるため、普段より犯罪率が高まるようです。
自然現象においても、発生する磁力や引力の大きさから、海の潮の満ち引きが高くなり、地震や火山噴火などの自然災害の危険が高まるとも言われています。過去の出来事で言うと、阪神淡路大震災が起こった時も「スーパームーン」でした。
私たちが確認できる月の表面は、太陽に照らされて輝く表側のみです。けれども、実際は私たちが見ることができない月の裏側の面も存在するのです。
私たちは、見えない月の部分も含めて、地球の周りを回る衛星の月という認識をしていますが、月の実体を全てにおいて理解しているわけではありません。私たちの都合で月の満ち欠けがあるのではなく、月の満ち欠けがある環境に私たちの生活が存在しているのです。
そのため、月の影響が強く及んで、私たちが暗い情念の穴に落ちないようにするには、月がもたらす一時的な感情に引きずられないよう、その感情を自分の内面的なものとして同一化せず、外面的なところにとどめる(客観視する)ことが必要になるのです。
したがって、今回の牡牛座のスーパームーンでは、普段と違った感情が表面化しやすくなるので、「独占欲が強くなっていないか」「頑固になっていないか」「モノをため込んでいないか」「独善的に振る舞っていないか」「人の感情に鈍感になっていないか」「怠け癖が出ていないか」「変化を拒絶していないか」「無駄遣いをしていないか」など、自分が月の穴に落ちていないかを、確認してみましょう。
もし、何かマイナスの感情や状況が滞っている場合、ひと際明るく輝くスーパームーンの浄化作用を上手く活用して、マイナス感情を手放すチャンスです。