今月はお得にも、満月が2回(十五夜「中秋の名月」と半影部分月食の満月)あります。
昨夜は、雲が割れた隙間から光り輝く「中秋の名月」を愛でることができました。
仕事先でのセッションが終わり、帰宅時にふと空を見上げると曇天…。
それでも、帰宅して空を見上げてみると、雲の隙間から「十五夜」がしっかり見えました。皆さんは、いかがだったでしょうか。
お月見できなかった人は、今日も明日もお月見のチャンスです。
明日は、魚座で起こる半影部分月食での満月ですね。なので、少し「月食」について補足しておきます。
「月食」は、普通の満月よりも、心理的な影響が強く及ぶようです。現在、魚座の位置には海王星があり、現行のホロスコープ上では12ハウスに月と海王星が入っています。この12ハウスは魚座が支配するハウスなので、このエネルギーが12ハウス(静かに潜在意識を見つめる)のテーマに基づいて、このエネルギーが地球に注がれることになります。
12ハウスは、次の新しいサイクルが始まる1ハウスへと、再び戻る前の最終段階にあたります。つまり個人的なレベルでは、これまでに学んできた各ハウスのテーマに沿っておこなってきた活動から一旦離れ、日常的な意識にのぼらない潜在意識が働く場です。
この時期は、静かに自分の魂をみつめると良いでしょう。特に12ハウスは、スピリチュアルな奉仕の役割を担うので、目に見えない世界を大切にして、個人を超えた大いなるものに自己犠牲的に奉仕することによって、世の中全体の浄化に貢献していく場になります。
そして、海王星は魚座の守護星です。ガスに覆われた神秘的な星で、イマジネーションや霊感、幻想、スピリチュアルを表します。時代のムードや集団的な無意識などを支配するため、人々の無意識の欲求を映し出す「メディア」の志向にも表れます。
また、海王星が入る星座は、心の底の深いレベルで、同時代の人々が共有している深層意識を示しています。2012年2月4日に、海王星が魚座の位置に移動しました。これから約13年間(2025年頃まで)は、魚座の支配星である『海王星』の影響が強く表れるでしょう。
時代の流れは、社会や個人レベルにおいて、優しさ、受容、宇宙パワー、スピリチュアルな価値観を共有し、向上させながら宇宙や自然、人類が繋がっていく時代に移り変わっていきます。そのため、これまでの過去を振り返りながら、魂が充足する生き方を内面的に探求していくので、社会的、物質的成功には満たされず、なぜか人生にむなしさや無意味さを感じ、スピリチュアリティを通して心の平安を求めるようになるでしょう。
海王星が12ハウスにあるときは、イマジネーションは活発になるので、芸術的な創作のアイデアが浮かびやすくなるでしょう。また、月が12ハウスにあるとき(約2日間)は、ひとりの時間を過ごしながら、心身を休めるときです。
特に「月食」の影響は、この時期に生まれてくる赤ちゃん(魂)にとって、『自分が受け取る経験』のテーマになります。今生で誕生した魂が、成長するために取り組みたいと考えた課題です。これは宇宙から与えられた個人的な運命であり、その魂が独自にたどるべき進化のプロセスになります。
したがって、あなたの出生のホロスコープで、生まれる直前に起きた月食星座と位置していたハウスを読み取ると、どの分野(社会、仕事、恋愛、結婚、家庭など)でどのようにすれば、あなたに必要な経験ができるかがわかります。
この指針に従うと、あなたの魂の成長が促されると同時に、あなたの人格が磨かれていくことになります。このことから、あなたの魂の成長の度合いは、月食がもたらす経験を理解し、慈愛と感謝の気持ちで受け入れるか、あるいは不満や怒りを感じて経験を拒絶するかで決まるということになります。
また、すでに生まれている私たちにとって(個人的なレベル)は、今回は魚座が象徴するテーマでのエネルギーが地球に注がれるため、このテーマを意識的に取り組むことで、あなたの魂が磨かれるでしょう。それには、魚座が司るインスピーレーションを享受するよう、ヨガや瞑想をおこなって心の中に秘めている過去の出来事や感情的な痛み、インナーチャイルドを癒すといった試みをするとよいでしょう。
傷つくことを恐れるのではなく、自分の過去の経験から学び、過去にとらわれず自由なイマジネーションを広げて、外の世界と繋がる現実的な手段を見出していくチャンスです。ただ12ハウスの魚座の満月は、豊かな感受性を与えながらも、その敏感過ぎることが原因で、好ましくない環境やネガティブな人の影響を受けやすくなります。
このため、理由もなく気分が落ち込んだり、現実逃避をしたい気分に陥る可能性があります。この試練を乗り越え、自分の目的を果たすためには、「豊かなイマジネーションを膨らましながらも、現実的な成功に繋げていくための努力をすること」が試されます。
具体的には、「自分のエゴを正当化していないか」「生活がルーズになっていないか」「夢が現実味に欠けていないか」「何かと理由をつけて現実逃避していないか」「現実世界でないところにのめり込み過ぎていないか」「人間関係に亀裂が生じていないか」「他人につけこまれていないか」「自己憐憫に浸っていないか」など、再確認してみましょう。
魚座は夢を司るので、今回の満月の夜は「月食」の影響が及ぶと、高次の魂と繋がってスピリチュアルな夢のお告げを見られるかもしれません。時間に余裕がある人は、是非、最寄りの神社や仏閣へ参拝するのもお勧めします。パワースポットでは、このエネルギーを受けとりやすくなるので、自然に内心の奥底から湧き上がる感情に向き合いやすくなるでしょう。
さらに、9月9日に木星が乙女座から7ハウス(パートナーシップがテーマ)の天秤座に移りました。天秤座の木星の特徴は、他者と協力し合って活動することに発展や成功があることを約束します。
このため、人との関わりを通してのチャンスが訪れたり、お互いに助け合う交流(パートナーシップ)によって、精神的な喜びや安定を感じやすくなるでしょう。
また、人と人の間のトラブルを仲裁したり、マネージメントをすることで、社会的なチャンスをつかみやすくなります。偏りのない思考から、調和のとれた思想や哲学も、社会で活発に展開されることでしょう。
ちなみに、現行の木星が個人にどのように影響を及ぼすかは、その個人の出生ホロスコープで読み解くことができます。ここで紹介している木星の意味は、基本的に木星が7ハウスに入座したときの、社会的に発展していく効影響です。したがって、個人レベルでは、発展する内容が多少異なる場合があります。