奥出雲 蕎麦打ち体験


前回の「ティクレ・ネイチャーセラピープログラム2015 in 出雲」では、奥出雲の農家さんを訪問してきました。


こちらの農家さんは、家のすぐ裏にある山から流れてくる清涼な湧き水によって、お米や蕎麦、いろいろな種類の野菜を作られています。


毎日、都会とは違い恵まれた自然環境の中で環境汚染を気にせず、自分で育てた新鮮なお米や野菜が食卓に並びます。


育ち盛りの子供さんが、本来のお米や野菜の美味しい味を知ることできて、本当に羨ましいと思えました。偏食のない食生活は、育ち盛りの子供にとっては、とても大切なことです。新鮮な空気に健康な土壌、そして山から流れてくる澄んで美味しい湧き水、山間部という特殊な地形や気候が、良質な食物を育んでいるのだと思うと、本当に自然と共生している暮らしに、とても関心が高まりました。


実際、目の前の畑で収穫した蕎麦の実から作られたそば粉(事前に準備)、このそば粉で蕎麦打ちを体験することができました。


そば粉をこねていると、香ばしい蕎麦の香りが部屋に漂ってきました。打ち粉をしながら、蕎麦を伸ばしていく作業は、初心者にはとても難しいものでした。思っているよりも蕎麦の生地がやわらかいので、生地を四方に広げながら成形するのは至難の業でした。


途中で破れてしまったり、一方向にしか伸びなかったりと、でき上がった生地はなかなかの変形ぶりでした。さらに成形した生地を折り重ねて一定の太さに切っていく作業も難航してしまいました。たまにおそば屋さんの店先で、蕎麦打ちをしている職人さんを見かけることがありますが、その姿はリズミカルで蕎麦の太さも難なく一定です。


感覚的に出来そうな感じですが、蕎麦切り包丁で生地を切っていくことが、どんなに難しいことかが、体験してよくわかりました。


今回の蕎麦打ちは、5人の協力体制で1時間程度かけて完成しました。そして、打ち立てのお蕎麦が一番美味しいと言われているので、早速茹でて頂きました。結構、太さの違う賑やかなお蕎麦が器に盛られましたが、味はとても美味しかったです。初めて自分で作ったお蕎麦は、今まで食べた蕎麦の中で、一番味わい深く美味しかったです。


これからも、このような地元の方との温かい交流の機会が増えていくといいなぁ~っと、つくづく思うのでした。奥出雲、島根県全域が、私にとって心を豊かに育ててくれる「心のふるさと」になっているようです。