出雲大社を臨む、素敵な山寺で癒される:峯寺

ティクレ・ネイチャーセラピープログラム2015 in 出雲 <峯寺 篇>

峯寺は、出雲國神仏霊場、出雲観音霊場、出雲八不動霊場の札所で、巡礼者がよく訪れる、出雲屈指の修験道と真言密教の古刹です。


斉明4年(658年)に山伏修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ)によって開創され、弘法大師もこの山で修行したそうです。この山の頂上からは、遥かに出雲大社が臨めます。


春先には、峯寺火祭りで山伏行列や、伝統の秘法を持って諸願成就を祈願する法要の柴燈大護摩供養(さいとうだいごまくよう)が行われ、多くの参拝者が訪れています。


また、古来よりチベット密教との交流がなされており、チベットからも高名な僧侶が訪れています。


境内には、様々な地蔵や不動尊像、観音像があり、密教の古い寺の風格を感じました。本堂にはご本尊の大日如来が鎮座しておられ、その前で般若心経を読経することができ、日常で溜まっている煩悩を解放…。その後、素晴らしい雲州流平庭を愛でながら、優雅に抹茶と季節の食材を使った美味しい精進料理をいただきました。


平庭から聴こえてくる大音量のセミの鳴き声は、普段だと耳障りで夏の暑苦しさが増しイライラしてしまいそうですが、このタイムトリップしたようなロケーションだと、全然気にならず、返って心地の良い調和されたBGMになっていました。中でも、時折聴こえてくる、蜩(ひぐらし)の鳴き声は、素晴らしい癒しの音色でした。


1300年もの歴史ロマンの風雅さと霊場の聖なる気の流れを体感し、島根ツアー1日目にして時の流れを忘れてしまいそうでした。