昇仙峡へ向かう前日に、甲州市勝沼『ぶどうの丘』に宿泊して、甲州ワイン独特の芳醇で香しい、美味しい『白ワイン』を堪能してきました。『ぶどうの丘』は、ぶどう畑が連なる小高い丘の頂上にあり、こちらからは360度のパノラマ状に広がるぶどう畑の眺望が楽しめます。
この光景は、東洋のブルゴーニュとも言われており、甲州市のシンボルとなっているそうです。
恒例の甲州ぶどうの収穫祭の時期には、皇室の方々もお越しになられることがあるようです。1996年に皇太子ご夫妻が『ぶどうの丘』のワインカーヴ(地下ワイン貯蔵庫)に御来館され、その際ご使用になられたタートヴァン(試飲容器)が展示されてました。ここから見えるぶどう畑の先には『勝沼ぶどうの郷』駅があり、昨年は天皇陛下が甲府へ行かれる際の「お召し列車」も通ったそうです。
この『ぶどうの丘』は、甲州市営の宿泊施設です。手頃なお値段で宿泊でき、地下にあるワインカーヴで、年2回の審査会をパスした180銘柄の甲州ワインの試飲(有料:1100円でタートヴァンを購入)ができます。丁度、甲州ワインの新種が解禁になって間もない時期だったので、新種(ヌーボー)ワインも赤、白、ロゼと20~30種類銘柄を楽しむことができました。今年の私は、ボジョレーヌーボと、甲州のヌーボワインのどちらも飲むことができてラッキー…。
ここでは、試飲に使う容器(タートヴァン)を使って、ワインの色や香りを確かめながら試飲をします。このタートヴァンを使うことで、気分はソムリエ…。今年の受賞銘柄のワインの評価(あくまで私の好みかどうかというだけですが)をしながら、自分好みのワインを探すといった楽しみ方ができました。
けれども、調子に乗って飲み過ぎてしまうと、温泉入浴や食事に支障が出てしまう(かもしれない)ので、十分にご注意ください。聞いた話によると、温泉で気分を悪くして、救急車で運ばれるエピソードは、珍しくないそうです。ワインの試飲は程々にして、ワインカーヴ内の雰囲気を存分に楽しんでみてください。ちなみに、このタートヴァンは持ち帰りできます。
また、施設内には高アルカリ泉質の天然温泉『天空の湯』があり、宿泊者は無料で入浴できます。露天風呂からは、壮大な南アルプスの山脈を観賞できます。夜には星降る満天の星空と甲州市の夜景も楽しむことができます。
お食事は施設内に展望レストランがあり、土地の食材を使ったお料理と甲州ワインが頂けます。今回は、コース料理を注文して、ワインカーヴで見つけたお気に入りの甲州ワインと共に、美味しく頂きました。その後、施設内のショップで甲州ワインとおつまみを購入して、お部屋でゆっくり楽しむことができました。
実りの秋を余すことなく、飲んで食べて、満喫できた甲州市勝沼『ぶどうの丘』でした。また訪れたいと思う場所です。次回はぶどう狩りができるといいな…。
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