伊豆の河津温泉郷には、名作『伊豆の踊り子』に描かれたままの美しい自然が息づく「踊子歩道」があり、その歩道沿いには河津川が流れ、七つの個性溢れる『七滝(ななだる)』の魅力を楽しむことができます。
玄武岩の変化に富んだ七つの滝、上流から『釜滝(かまだる)』『エビ滝(えびだる)』『蛇滝(へびだる)』『初景滝(しょけいだる)』『カニ滝(かにだる)』『出合い滝(であいだる)』『大滝(おおだる)』、のんびり歩いて約90分(片道約3km)ほど、それぞれの滝の情緒的な景観に魅了されます。
ここのハイキングコースは、一年中森林浴ができるので、四季折々で変わる自然の景観を楽しめるそうです。2月上旬から3月上旬までの約1ヶ月間は、早咲きで花もちの良い『河津桜』を愛でることができ、『河津桜まつり』が開催されているようです。
そして、6月中旬から7月7日までは、『河津七滝ロマンチックナイト』が開催されて、提灯を持って、夜の散歩を楽しめることができます。まさに七夕の夜は、カップルで行くとその恋が成就しそうなラッキースポットです。
清流沿いには夏の風物詩の『蛍』も生息しているので、優雅で幻想的な蛍火に癒されることでしょう。また、11月下旬から12月上旬までは、『天城路もみじまつり』『河津秋まつり』が催され、紅葉を楽しむことができるそうです。
私が訪れた時期は、小雨の降る初秋で、未だ紅葉には早い時期でした。それでも、空気が澄んでいてマイナスイオンが漂う、清らかな空気に包まれて気持ちの良い時を過ごすことができました。ここは、季節折々に晴天でも小雨でも、誰もが心地よく感じられる癒しスポットだと思います。